隙あらば自分語り

備忘録で雑記です。思想のゴミ箱です。自己顕示欲性廃棄物最終埋め立て処分場です。

ぜんぜんVRやらないのに周囲をVRに沼らせるタイプの妖怪

ぜんぜんVRやらないのに周囲をVRに沼らせるタイプの妖怪です。

どういうことだよ

究極的には題目通りなんだけど、言いたいこととしては「VRしたいけどVRできないから頑張ってる話」と「それはそれとして俺が原因でVRの世界から帰ってこない人がいる」って話をしたい。

VRしたいけどVRできない

これ、VRしたことない人は「は?」になるけどVRしたことある人は「あ~」ってなるやつです。

現行のVR機器って、VRに素質のある人しか運用できない代物となってます。具体的には「VR酔いしない」とか「長時間重量物を頭にのせて疲れない」とか。

今のVRマシンって、要するにこういうもの↓なんですけど、

www.gizmodo.jp

このゴーグルの中にレンズとか画面とかその他もろもろ装置が詰まっていて、頭の回転に合わせて画面が変わり、その画面をいい感じに歪ませたりレンズで焦点距離とかいろいろしたりして、あたかも別の世界を見ているようにする。

で、これがめちゃくちゃに酔う。ある程度訓練したり、IPD(瞳孔間距離)というものを自分に合わせて調整すれば改善か解決する。が、無理な人は無理。乗り物酔いとはまた別種の感覚なので、これ読んでいるあなたもVRゴーグルを被るまでは適性が分からない。人によってはマジで1分ももたないらしい。

僕は連続1時間でアウトです。

それと「長時間重量物を頭にのせて疲れない」方。これはぶっちゃけ姿勢が悪くて首への負荷が高い人はアウトになりやすいので基本自業自得。私も自業自得。

自業自得とは言っても、最低300g~1000gの重量物が頭に乗っていたら普通に疲れる。人によってはこの上からさらにヘッドフォンとか、mutalkみたいな防音マイクをつけるし、ハイエンドVRヘッドセットは有線でクソ太くて重いケーブルを後頭部から垂らしてるしで普通に倍は行く。バイクのフルフェイスヘルメットで~2kgだから、常に部屋でフルフェイスしてることになる。

ja.shiftall.net
いつ見ても滑稽

しかも重いだけならいいんだけど、顔面と後頭部の重量バランスが取れていないと公称重量以上に負荷がデカくなる。数百グラムの差より前後バランスのほうが大事。

そんなわけで僕はめちゃくちゃにVR酔いをして姿勢が悪く首に負荷が行きまくるせいで圧倒的にVRに向いていない。

でもVRしたいじゃないですか。実際楽しいんですよVRChatとかビートセイバー。楽しいのに、自分のVR活動限界がエヴァ以下のせいで全然継続して楽しめない。ビートセイバーはまだしも、VRCは1時間も楽しめないとなんもできない。

しかし技術の進歩とは恐ろしいもので、僕が初めてVRマシンを買った2019年と違い、VRマシンは圧倒的に選択の幅が広がりスペックも向上し、そしてすんごい楽になった。

ということでこの4年間、碌にVRできない&してないくせになんでTwitterでずっとVRVR言い続けていたのかというと、「めちゃくちゃ快適にVRするにはどうしたらいいか」を追い続けていた。その道程の記録として、僕の歴代マシンを紹介していく。

初代HTC vive

メルカリで買った

なっつ。懐かしすぎる。

言わずと知れた初期の傑作個人用VRヘッドセット。同期のOculus Riftとviveから始まったアウトサイドイン方式6DoFは今のVRの祖だし、こいつらの基本構成は個人用VRの一つの方式として発売から7年経った今でも変わらない。

ぶっちゃけ性能は購入当時の2019年3月時点でかなり見劣りしていたが、それでも当時は中古で5万ぐらいしたし、本格VRマシンのスタンダードだった。難点と言えばやや重いこととめちゃくちゃ重量が前寄りかつズレまくり蒸れまくりで装着感が悪すぎることと画質が悪すぎることと視野が狭すぎることとケーブル4本引きずることと外部センサーのベースステーション1.0が起動中五月蠅いぐらい。いや、傑作機なんですよ?


キモ

Oculus Quest2


ということでviveくんは早々に使わなくなり2020年10月に購入した。

言わずと知れた超傑作機。いや、コイツに関しては本当に文句も出ないほど、全VR勢が口をそろえて言う傑作機。確かファーストロットを予約購入している。今は廃盤の64GBモデルOculus名称。

viveくんは後述する通り友人に売った。

Quest2くんはこの時代のVR市場を考えると完全にオーパーツ。2年もあればラインナップが全部変わって倍ぐらいに増えているVR市場において、発売してから3年半経ってもまだ現役。それどころかVR入門機として未だに選択肢に上がる。

(これもゲーム機なんだけど)ゲーム機で例えるなら、Wiiの時代にSwitchがDSの値段で登場した。それぐらいやばかった。

購入からも3年半経つが、全然現役。実際性能的にも使い勝手的にもコイツには満足している。

..........しているんだけど、体質的に合わない。本当に合わない。これはQuest2くんが悪いというより、僕が悪い。一応装着感を改善するストラップ等に課金したところ、ホールド力は改善したが顔面の負荷が増したのと酔いやすくなった。

PICO4

アーニャわくわく

さっき買った。

というより、これを買ったので久しぶりにブログを書いている。

Quest2はvive売った奴と同じ奴に売った。

コイツ自体は現代の技術でリファインされたQuest2といった代物なのだが、現代の技術でめちゃくちゃ快適になっている。全体的にQuest2の上位互換なのだが、どうやらわりと無理をしてこの性能を達成しているっぽく、そういう意味ではQuest2はやはりオーパーツである。さすGAFA

(少し専門的な話をすると、Quest2もPICO4もCPU自体は同一。どうやらQ2はCPUの50%程度の性能でやりくりしているらしく、P4は100%使う代わりに空冷排熱を追加している。その他、P4にはQ2が発売されてから展開されたサードパーティ製拡張パーツや、発売以降に普及した技術取り入れ、Q2の短所・課題等をフィードバックしているので、Q2の大成功ありきの正統進化版みたいなものっぽい。一方Q2も発売当初の性能のまんまというわけではなく、ソフト的なアップデートでもはや別物と化している。逆に言えばソフトの更新だけで4年後にも通用するレベルのハードを積んでいる時点でやはりQ2は化け物と再認識させられる。P4や先代のP3だって頑張ってるんだよ…)

Dell Visor with Controllers VRP100 / 初代Oculus Quest / Oculus Rift S

フラッシュバッカー 今も思い出してる

なっつ..........。懐かしすぎる..........。

実は一番最初に手に入れたVRマシン達。ただし自分で買った自分用ではない。

これらはまだ僕がクソガキ高専生だった頃、学校に皮肉を言ってもぎ取った予算で買ったものなので、一応学校の備品。今これどうなってんだろう?

hokuro510.hatenablog.com
↑参考記事(黒歴史

初代QuestとOculus Rift Sは買ったのは厳密には後輩だったか。 Dell Visor with Controllers VRP100が2018年8月購入なので5年前である。ヒギャァ

しかしDell Visor with Controllers VRP100である。
Dell Visor with Controllers VRP100

WindowsMR。
WindowsMR。
WindowsMR。

もう現代のVRからしたら「何それ??????」だろう。

WindowsMRは、これは確かMicrosoftWindows向けに展開しているVR/AR/MR向けプラットフォーム。WindowsMR向けに各社が展開しているヘッドセットのうち、DELL製のものがVisorだ。

なんでこんな物買ってるかというと。購入当時の2018年、マトモなVRヘッドセット(3DoFの簡易なものではなく6DoF対応という意味)で外部センサーが要らないものはこれぐらいしかなかった。あとコスパもよくて安かった。

WindowsMRも、VR開発用プラットフォームとしては当時はそこそこ優秀だった。今は知らん。今は知らんけど、Visiorはまだ新品で売ってるっぽく戦慄した。マジ?

そして開発の主導権が後輩に移った翌年の2019年はVR元年(諸説あり)。初代vive~Quest2発売までは毎年VR元年と言われてるけど。個人的には2016年と思ってるけど。Oculus(現MetaのFacebook傘下)が初代QuestとRift Sを発売して、外部センサー不要のインサイドアウト方式個人用VRヘッドセットの覇権はOculusがかっさらっていった。




ということでいろいろあって、今はPICO4の到着を心待ちにしている。「偶然近所のエディオンに展示機がある」と沼の人が教えてくれたおかげで、2日かけてじっくり比較することができた。近所のエディオン、ただのエディオンなのにやたらPC関係が充実している。自作PC組めそうな勢いで品数が充実している。なんで?

というか、VR沼の人が同じ生活圏に住んでいる偶然である。いや、偶然というか自分が沈めたのだが。思えば僕の不要となったVRヘッドセットを全部買い取ってくれる彼も、地元のズッ友である。むろんVRが先ということはなく、僕が沼に沈めている。続いてこの愉快な人たちとの思い出話を備忘録していく。

俺が原因でVRの世界から帰ってこない人がいる

俺はぜんぜんVRしてないのに俺の導きで2人の尊い人命が仮想世界に旅立ってしまった。

申し訳なさすぎる。その詳細について時系列で懺悔していく。

被害者その1:幼馴染

幼馴染を亡き者にしてしまった。これを罪と呼ばずしてなんと言う。親同士の交流も深い。なんなら俺が三重なんかで懲役やっているため、近所の親同士はクソオタク共より交流がある。

事の経緯としては、コイツが高校で色々拗らせて辛くなっているところで、当時やや話題になっていたVRChatでバ美肉したら心機一転できていいんじゃないかみたいな話をどちらかともなく始めたのがきっかけだ。

たぶん言いだしっぺは俺じゃない。ただ俺は、善意で当時使っていたviveを安く売ると言っただけだ。

それが今やVRChat総プレイ時間約3000時間である。ほぼ住んでいる。

面白かったのが、ヘッドセット購入後即ドハマりしてしまい、1週間で上位機種に買い替えていたこと。ヘッドセットはまた中古で売りに出され、また新たな住人を沼に沈めるのに一役買っているらしい。こわ。

というかそもそも、この幼馴染は覚えていないだろうがコイツをオタクにしてしまったのも俺だ。小3ぐらいの頃にとある科学の超電磁砲MADを見せたあの日からコイツのオタク生活は始まっている。まぁ親が遊び人なのでいずれにせよとは思うのだが。

そしてPICO4購入にあたり、現在使用中のQuest2を買い取ってくれた。もう俺のVRライフもこいつがいないと成り立たない。

被害者その2:先輩

先輩を亡き者にしてしまった。本格的に罪深い。

事の経緯としては、純粋にVRに興味を持たれていたのでQuest2を貸したところ自分でお買い上げされた、というだけだが。

だから言いだしっぺは俺じゃない。ただ俺は、自分が持っているQuest2が大変貸しやすい機材なため、善意で貸し出しただけだ。地獄への道はいつも善意で舗装されている。

そんな先輩も今や仕事とVRのサイクル生活。少し前まではエアガン3Dプリンター界隈ではそこそこの有名人だったのに、その全精力をいまやVRに割いている。これ一部界隈には本当に申し訳ないことしたんじゃないだろうか。



そしてこれだけ他人を沼に沈めておきながら、自分は5年間浅瀬でちゃぷちゃぷである。こういった人たちに報いるためにも、あるいは罪滅ぼしのためにも、今日も僕は快適なVRライフを追い求めている。