隙あらば自分語り

備忘録で雑記です。思想のゴミ箱です。自己顕示欲性廃棄物最終埋め立て処分場です。

このブログと編入後のおはなし

オタクとガルパン最終章3話を見に行ったらウマ娘を布教された。

正直なところ、自分にとって身近な競馬好きの人たちが「酒、煙草、ギャンブル!!!」な退廃三連単オタクばっかりだったので、競馬自体にいい印象は無かった。

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君と夢をかけるよ 何回だって巻き起こせスパート

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諦めないでI believe! いつか決めたゴールに

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Try!届け全速で 走りまくろうNever Give Up

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風も音もヒカリも 追い越しちゃって 誰も知らない明日へ進め!

(ほら)キミと夢を重ねてる

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(ほら)その姿この瞳写ってるから

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はい アニメ2期ピックアップ。メジロマックイーン新衣装を求めガチャをルーレットネイチャの如く回しまくったらマックイーンは一体も出ず新衣装トウカイテイオーが6人出ました。

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テイオーカンストですよ。重課金みてぇだな。女神像女神像。

このお話すごいですよね。テイオー推しはこの報告を聞いて幸せにならないし、僕も幸せになってない。

西隊長吶喊あるのみです。吶喊の許可を

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1万5千円のメジロマックイーンです。

アニメも1期2期見ました。これで僕も晴れて散々小馬鹿にしてきたミーハーサブカル狂いオタクの一員です。

2期10話と13話で本当に泣きました。ボロボロ泣きました。アニメというか、映像媒体で泣くことはあんまりないオタクモドキですが、あれだけ普通に泣いたのはガールズアンドパンツァー最終話、ガールズアンドパンツァー劇場版、宇宙よりも遠い場所ストライクウィッチーズ劇場版ストライクウィッチーズRtB2話ぐらいでした。

シンデレラグレイも買おうか悩んでいます。電子も好きですが本派なので、本で買いたいけど本屋で(あ、流行に乗せられるオタクだ…。)と思われたくないのでAmazonの欲しいものリストに単行本で登録してあります。

(ついでにオタクに勧められてストライクウィッチーズ劇場版とRtBと発進シリーズも全部見ました。)

これから

ここからは読む価値ゼロです。重要なのはウマ娘です。

このブログの今後について

本来このブログは、僕が高専という環境にいることで生じるお気持ち表明や思い出、その他諸々を整理し、自分の忘備録?備忘録?にするためのものなので、大学編入して高専を離れた身としては更新予定はありませんでした。

というか今でもあまりない。ウマ娘(のガチャ)に対する有り余る感情を吐露したかっただけで。

高専生活を振り返るシリーズでもたぶん触れましたが、高専で過ごした5年間は現状20年ちょいの人生において、特に大切な期間だったので、大切にしたいわけです。

ウマ娘アニメ1期で主人公だったスペシャルウィークが、2期ではチームスピカ3バカ(ゴルシ、ダスカ、ウォッカ)に毒されてアホの子になったのと同じように、大学編入以降の学生生活は正直アディショナルインパクト。

しかし先日、後輩より大学編入後、つまり現状の質問を受けて、そういえば大学編入までのお話ならインターネットで簡単に拾えるし、高専でも話を聞けるけど、その後はよく聞かないよなと思いました。

幸い?にもおかげさまで、ほぼ更新していなくても何故かアクセスが絶えないブログですので、何か残せるものがあればと思い、今後も更新を続けていこうかと思います。

なので、今後本ブログでは編入後の大学生活諸々を語りたいときに駄弁るブログとしてやっていきたいと思います。つまるところ高専が大学になっただけで、やることは変わりません。長々と書いといて、読んでいただいて申し訳ありませんマジで。

因みに公開情報として、僕は近畿の某高専電気科出身、東海の某国立大工学部電気系コース編入であることを抑えていただけると読みやすいかと思います。正直住所以外は公開してもいい勢いだけど大学に何言われるかたまったもんじゃねぇ

(完全に余談ですが、高専生活を振り返るイントロ
hokuro510.hatenablog.com
でご紹介した小学生時代の恩師に先日お礼申し上げに行きました。先生の息子様は高専中退→大学卒業後、タイムリープしそうな某米国大手コンピューターにお務めだそうです。すごい!)

高専5年間を振り返る 5年生

モノを書くのが好きな性分なので今までいろいろ書いてきましたが、シリーズものを完結させるってわりと無かったから無事書ききれてほっとしてます

本日卒業

しました!
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会う人全てにサラリーマンと呼ばれるぼく

肩書は曖昧な時期だけど、精神的な区切りは今日で付けなければな~と思ったので、卒業直後の今に書いています。本日が高専生とかいう肩書でモノを語れる最後の日なので、覚えてる限り絞り出そうと思います。

受験した!?コロナ禍の中で!?

もう名前聞くのも飽きたコイツが暴れだしたのが20年の1月~なので、僕にとっては4年生の終わりから始まったことになります。

つまるところ大学編入受験勉強が本格化してきたころにぶつけられました。

僕の話しはいつもの↓これ読んでくださいという感じなので省いて、当時の編入組の状況を思い出してみます。
hokuro510.hatenablog.com

TOEIC

まず大学編入に必要となることが多いTOEIC。レベル高いとこ目指すほど必要になる雰囲気あります。例の記事↑でも書いてますが、何故かうちのクラスは上昇志向が凄い上に皆賢いので、こぞってTOEICしてる印象でした。

僕はTOEIC要らない可能性の方が大きかったですが、みんな勉強してるのでなんとなくでやってました。実際受験にスコア使わんかったし。
それでも必要となる可能性はそこそこあったのにあんなにサボってたの今になって思うと愚かと思います。

名高くて賢い大学を目指す人達はボーダー600だの750だの言ってました。早い人で4年生の11月の試験から始めて、受験校にスコア提出しなきゃいけない5~6月に間に合う4月まで、最大5回チャレンジ(2月は試験が無い)できます。本当にTOEIC頑張らなければならない人や、それ以外の教科が大事なのでさっさと終わらせたい人等、半分ぐらいの人は11月回からやってました。残りの半分ぐらいの人は年明けからTOEIC始めてました。それでも3回はチャレンジできるので本気でTOEICやるなら十分なスケジュールと思います。


ここにコロナをぶち込んでみようと思います!


はい、3~5月の試験が無くなりました。

つまるところ、半分ぐらいの人はTOEICで死にました。

無いなら無いでいいんですけど、ダイヤモンドプリンセス~コロナ一波までのあの時期って先行き不透明すぎて、中止となった回に申し込んだ人は返金ではなく次回に振り替えだとか、受験校は受験校でそれまでのスコアで評価だのTOEICナシだのてんやわんやで受験者は振り回されまくっていて。
TOEIC受ける必要のある編入受験者は、TOEIC関連のパニックで普通の受験勉強まで振り回されてたって感じでした。

延期延期延期延期変更変更変更変更

大学や専攻科の試験日延期オンパレード。今になって思い出せば結構イライラしますね。

それでもあの時期って、世間に蔓延る不安感だけでなく、自分の境遇における不安、大学側の結構低い姿勢が合わさって、あんまり気になっては無かった気がします。

あまりにも延期だの変更だのが重なってビビった結果が僕ですが、自分を曲げず挑んだ勇者たちがいっぱいいました。世辞でもなんでもなくすごいと思います。受験が2~4ヶ月ぐらい長引くんですよ。僕には無理です。心壊します。

研究

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最初期のデスク。自称入社直後の涼風青葉デスク

受験が前半のメインイベントとしたら、こっちは通年のメインイベントですね。メインイベントしかねぇなこの学年

専攻と言うか、興味があった分野が電波なので、ウチの学科に唯一あったそれっぽ~~い研究室を志望してました。

というか、僕が上司(通称)と呼んでる先輩が沼から足を引っ張ってきたので気づいたら電波専攻になってたって感じですけど。

そんな感じで匂わせみたいなこと言い続けてきたのに、4年生の時に新しく入ってきた先生が近しい分野なもんだからさぁ大変。浮気しました。

浮気っていうのが正直過剰な表現でなくて、志望研究室を変えたとき、変える前の研究室担当教員は本気で嘆いてました。いやその、本当にごめんなさい。

楽しい思いで

まず研究室のメンバーに恵まれました。恵まれたといっても、個々での絡みは多少ある程度なので、最初は多少気まずかったですが。

それでも各人が積極的にコミュニケーション取ろうとしてたので、空気感は全然悪くなかったです。悪くはないんですけど、各人が各人の仲良しグループで発揮する遠慮のない毒を相手に向けないので、全員が全員牙を抜かれた狼みたいなコミュニケーションしてましたが。僕は嫌いじゃないです。コミュ障なんで。

もっとこう、研究室っぽいオープンでフリーダムな思い出と言えば

  • 購買で駄菓子を箱買いして、駄菓子屋を名乗り研究室で売っていた
  • 飲料水の買い出し、ゴミ出し役をトランプゲームで決める
  • 高専祭のプレゼント抽選会で僕がバランスボールを当てたので研究室に放置した
  • と思ったらバランスボールを使用したダイエット動画が微妙に流行り、流れでダイエット動画が日課となった。
  • 専攻科の先輩にバランスボール持って突っ込む
  • 研究追い込み段階の12月ごろ、槇原敬之等90年代ヒットメドレーが流行
  • 何故かオーブントースターがあるのでおやつカルパスを焼く
  • 研究室にあるプロジェクターを使って勝手に旧劇場版エヴァ上映会を(他研究室のメンバーが)する

なんだかんだコロナの影響で、実際に研究室行けたのは半年前後だったんですけど、こうして書くと濃いですね。
あと今年から新しい部屋へ引っ越ししたので、1年間かけて大改装劇的ビフォーアフターをしてた1年でした。今では学科一快適な研究室です。地面で雑魚寝できるし家電はいっぱいあるしPCはミドルクラスのゲーミングです。先生が今年の費用注ぎ込みまくってたこだわりの部屋なので自信あります。
あ~あ おもしれぇ(ヘビクラ)
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現デスク。研究室メンバー力作。

辛い思ひで

まず担当教員が誤算でした(辛辣)。

いや、本当にお世話になりました。受験から研究まで親身に教えて頂いて。じゃあ何が悪いかって僕の人の見る目がゴミなだけなんです。

見る目がゴミって書くとダメな人間を見抜けないみたいなニュアンスになる!でも違う!本質?と捻じれ位置にある人間性を観測してしまう?みたいな?でもとにかく自分が悪い!

ということで、最後まで担当教員との距離感が掴めず、研究の苦労の半分ぐらいはそこでした。教員との相性もそうですが、コミュニケーションがハマるかどうかってものすごく大事。

友達関係だとかはある程度なあなあでいい要素も、上司部下かつ師弟みたいな距離感となると誤魔化し効かないことを学びました。恋愛と一緒だね

辛いエピソードと言えば

  • 教員の想定と自分の想定が一致せず一か月経っている
  • ネットにも書籍にも情報が無く泣く
  • 海外文献の雑さにキレそうになる
  • 中身の浅い企業ソースは勿論、適当を言う個人ブログにキレそうになる
  • 一か月程度の進捗が無に帰す
  • やりたいけどできないことがトラ技のミニコーナーであっさり解説されている
  • 文章力、プレゼン力の無さで恥をかく
  • 手際が悪い
  • 連日10時間勤務
  • 年末年始実験チャレンジ
  • 包茎疑惑事件

ちょっと心がしんどくなってきたので辞めます。

研究を総評して

しんどかったけど楽しかったし、確実に自分のレベルアップを実感できた、っていうところが素直な感想ですが、なんかこう浅い感想じゃないっすか?でもこれに尽きるんだよな...

その他思い出

免許持ちなので、こき使われて車で奈良県を爆走させられたり、お酒飲みに行くけど弱々なので毎回吐きかけたり、相も変わらずTwitter炎上芸人やったり、色々と思い出が出てきます。やっぱみんな、削られた時間の分思い出で埋めようと結構忙しく遊んでた印象です。逆に全力で遊び切ったんじゃないですかね?
僕はだいたい4年生になるまで気持ち悪いオタク的な方向性で荒れまくっていたのでアレ(どれ?)ですが、色んな人に仲良くしてもらったんだなあと思います。

高専5年間を総評して

馬鹿なオタクモドキが面白い人間のまねごとをしようと飛び込んだこの学校でいろんなものに揉まれて、いやもうほんとに揉まれたな、なんなら思想に殴られてるし言葉で斬られてる気もするけど、そのおかげで人間としてせいちょーできた気はします。たぶんきっとそうmaybe そう思っておきたい。
センチメンタルが嫌いなので締めない!シリーズ終わり!ここまで読んだ人、正直ひくよ!ありがとうございました

高専5年間を振り返る 4年生

呪術廻戦全巻読みました。完走した感想ですが、高専要素がどこにあるかわからないけど作者の高専生臭がすごいなと思いました。

4年生は受験の1年

前回の3年生編でもちょこっと触れましたが、大学編入組にとって4年生は勉強の一年となります。
hokuro510.hatenablog.com

受験に関しては
hokuro510.hatenablog.com
こっちの記事が詳しく書いてるし、受験終了直後に書いた新鮮な独白なのでこっちを参照してください。わざわざ読めとはいいません。このブログの自己評価クソ低いんですよマジ。ただの備忘録ですからね?

というわけで、志望先ブレッブレなくせに、「周囲の受験組の緊張感がヤバいから」「テスト頑張ったら推薦貰えそうだから」というふんわりやましい理由で勉強をやってた1年でした。

というか、3年生時に自分のわがままを貫き通した結果ロクなことにならなかった反動で完全に自分の選択に自信を無くして、無難かつ世間一般的に”良い”とされている自己鍛錬に食いついたみたいなノリでしたね。今思えば。

こう書くと病んでるっぽいですが、何故かメンタルがクソ強い人間なので「は~~~~クソクソうんちっち」みたいなこと言って勉強してたんで心配しなくて大丈夫です。してない?ごめんなさい

クラスの派閥化

これ書いたらなんとなくマズい気がしてて、一切触れる予定は無かったのですが、今お酒入りのチョコ食べちゃったりしたり、そもそも自分用備忘録だから書いてもよくね?と思ったので書きます。こうやって後悔は増えるから、皆皆様におかれましてはマジで気をつけていただければと思います。

適当な語が思いつかなかったので”派閥化”と書きましたが、実態はそんな大層なものでなく、緩く形成された仲良し共の集まりみたいなのがいっぱいあって、”電気工学科4年生”という枠組みがあまり機能していなかったってだけの話しです。たぶんどこの世界でもあると思います。

じゃなんでわざわざ触れたかと言うと、単純に各個人や各グループのクセが強すぎて先生陣の頭痛の種になったってあたりが今になって面白かったな~と。

具体的には

  • 各グループがそれぞれの勉強場所を求めたせいで学科棟の実験室が占拠された
  • それを踏まえて学科側が実験室利用の方針を決めざるを得なくなった
  • 研究室決定でひと悶着合って結構普通に怒られた

とか。流石に酒のノリでも挙げたらマジでヤバイ案件もあと2個ぐらいあります。なんかこれ以上は本当にダメな気がする。やめとく。

部活引退

前年度、「コミケと飛行機レストアに集中したい」とか抜かして「来たい時にいつでも来ていい」休部状態にさせてもらうも、下手なサボり気味部員より来てる優柔不断を繰り出した弓道部員でしたが、晴れて引退の学年となるっぽいので、のこのこと戻ってきてへらへらと弓を引いてたってだけなので特段触れることはないです。

そんな態度なんで、花形である団体チームを降ろされ、近畿大会は個人戦で出場して敗退したけど、弐段だけ取って引退した救いようのないぺろぺろぺーに成り下がりました。

それでも、なんだかんだこの最後の一年が一番好き勝手に弓を引けて楽しかったです。同期メンツに責任を押し付けて引く弓は楽しいぞ!

なんなら9月に引退した後、OBとして来てた回数の方が現役より多い気がする。老害来んなし。

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引退日に撮影した奈良市弓道場。尚この日の部内大会はちゃっかり優勝した

コミケサークル参加リベンジ

世界一アホだと思う。

前年度40/60部売り残したコミケのリベンジを受験期間かつ部活引退直前の世界一ピリピリした空気下で挑戦するこのアホさ。マジでアホだぞお前。

ヤバさが伝わりにくいから詳しく書く。

  • コミケは開催が8月のお盆であり、同人誌を売る側となるサークルはそれまでに本を書いて、刷って、準備する必要があります。具体的には、7月中に印刷終わらせたら安心となります。
  • 高専の前期末試験は8月初週であり、推薦を目指している僕はなんとしても高得点を取る必要があります。もちろん勉強します。
  • 高専弓道大会の近畿大会は7月中旬で、全国大会は8月末となります。当然居残り練習もあります。


この環境下で新刊を3冊書きました。マジですごいと思うよ、自分。すごいアホだと思う。

実際間に合ってないから、新刊3冊目はコミケ行のバスの中で書いてたし、前日の夜に印刷所に駆け込みました。

そして何が悔しいかって、あれだけ色々と犠牲にして書いた去年の1冊は20/60部の売り上げなのに、これだけ追われている中書いた新刊3冊計70部は完売したこと。

うれしいんだけど、うれしいんだけどさ。

んであんまり触れたくはないけど、知古の間柄である隣のサークルの主に10万近く貢がれて、女装コスプレしながら本売ってました。マジなんなんだろう。

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サークルスペースの様子。お手伝いさんを呼びすぎて人口過多となり怒られた。

研究室決定は情報戦

4年生最後に控える一大イベントと言えば、研究室決定です。
だって高専最後の1年間が無駄になるかどうかの瀬戸際だし。メンバーなり先生なり研究内容なり、一個でもミスると辛い思いをします。

学科や学校次第で方法は異なりますが、ウチでは成績を加味した話し合いみたいなスタイルだったので、成績と情報を武器に高度な政治的闘争が繰り広げられました。

これマジで今4年生以下で偶然この記事を目にしてしまった方は絶対読んで欲しいんですけど、
結果として情報戦となるのは否めないとして、絶対にやってはいけないのは学生による自治です。

情報戦の挙句、混沌とした状況を納めて全員平等に配属を決めたい気持ちは理解できますが、その統制に強制力がない以上、学科が手配する実際の配属決定の場で混乱をきたす上、学生間の信頼関係にひびが入り後々まで尾を引きます。マジ。

そんなこんなで

自己評価としてはだいぶ静かな学年だったと思います。

これだけ書いてるけど、3年生ほどの大暴れはしてないし、2年生以下程のつまんない感じではなかったし、そもそも書いてない時間以外は勉強しかしてなかったんで、当たり前といえば当たり前ですが。

嘘ついた。また高専祭で過労ごっこやってたり、車の免許取ったりはした。

ただ、昨年度暴れまくった反動で賢者モードとなったせいか「やっと落ち着いたね」「真人間に見える」だなんて言われました。なんというかその、ごめんね。

さて、この年度の最後の方となると、例のあいつが高専生活最後の1年に影を落とし始めます。5年生編は近いうちに書こうと思います。

高専5年間を振り返る 3年生

前の記事が去年の夏ってマジ?

卒業秒読み段階で薄々書かないとマジやべぇと思い始めたので、構文も文法もクソもない備忘録シリーズを再開します。開けたなら読めよ。面白くないけど読めよ。

三年生は遊べる最後の年

高専生、特に僕と同じ学校の人は一度は聞いたことあるんじゃないでしょうか。高専生生活も折り返し地点、まだ任期は半分と言ったところですが、4~5年生はイベント盛りだくさんで遊んでいるどころではない、と。

今になって言えますが半分本当、半分脅しって感じのことわざです。就職せずに受験する学生は、4年生の1年間は勉強に溶けますが、別に勉強やらなければいけないわけでもなく、要領のいい人や専攻科でいい人は遊べます。

ただ5年生は本当に余裕なかったので確実に遊べません。受験、就活、卒業研究で気づいたら2月ですよ。そりゃ時間ゼロってわけではないですが、合間を縫ってか無理に時間作ってでしか遊べませんでした。だからこの記事書くのがこの時期になっているのも仕方がない。そう、仕方がない。


さて、無事に3年生になった僕ですが、この年の僕をオカンが端的に一言で表してくれました。「生き急ぎすぎちゃう?」
無性にイラっと来ますね~。血が争えないだけにあなたにだけは言われたくないと今も思ってます。
何が腹立つかって間違ってないから腹立つんですよね。だって「三年生は遊べる最後の年」のことわざを真に受けた自分の3年生の目標が「出来るうちにやりたいことなんでもやる」でしたもん。

そりゃもう「残りの高専生活全部をこの一年につぎ込んでやる」みたいなノリだったので、確実に生き急いでます。

生き急いだ内容

さて、そんな生き急ぎ3年生の僕がこの1年でやったことをご紹介します。


いろいろやってますね~。今からしてもいろいろやってますね~。箇条書きにするとあんまりそんな感じしないけどいろいろやったってことにしたいですね。

・・・2年生編を読んだ、あるいは覚えている物好き様はご存知でしょうが、僕はこの3年生を「大失態編」と呼んでいます。
どういうことかと言うと、

  • 学校から金を巻き上げてVR機器買って遊ぶ(ほぼ金をどぶに捨てる)
  • 同人誌を作ってコミケに参加する(ほぼ売れ残った)
  • 第二種陸上特殊無線技士の資格を取る(これは取れたが正直小学生でも取れる)
  • 高専カンファレンスを主催する(成功したが炎上プロジェクトと化した)


とまあ、結論言えばほぼ全て失敗同然みたいな散々たる結果に終わったためです。
あとこれらとは別に、高専祭で3つぐらい仕事を掛け持ちしてバイタルぼろぼろになったり、突如高専祭の後夜祭でピンチヒッターとして女装コンテストの審査員になったらクラスメイトから全力の罵声を浴びたりした挙句、その直後にゲームグループで大戦争に巻き込まれてしまって精神病んだりもしました。たのしー

そんなこんなで、勝手に自爆するならまだしも多くの人間を微妙に巻き込んで死んだ年だったので、僕はこの年を大失態編と呼んでいます。
逆にここでコテンパンにされたせいで4年生以降急激に落ち着いたとか言われたのはまた次回で、残りの余白に具体的な失敗を書き連ねます。反面教師にしよう!

生き急ぎ集

学校から金を巻き上げてVR機器買って遊ぶ(ほぼ金をどぶに捨てる)

僕の高専には「学生チャレンジプロジェクト」なるものがあります。
学生が「チャレンジしたいこと」をプレゼンし、学校の選定を勝ち取れば10万円を支給してくれる、というめちゃくちゃシンプルに”良い”企画です。

・・・”良い”企画のはずなんですけど、校内における知名度が壊滅的だったり、プロジェクト採択のノウハウを持つ学科有志グループの寡占状態だったり、そもそも10万っていうそこそこ微妙な金額だったりで、半分死んでた企画でした。

というか、僕が2年生の頃から参加している機械工学科主催のサークルみたいな何かが、寡占状態の原因だったのですが。

さて2年生編でもご紹介しました、T-6Gテキサン練習機

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すき

僕の高専に、展示と言う名目で20年間放置されている古い飛行機です。
僕は趣味の本職がミリタリーで、2年生の頃は「テキサンレストアプロジェクト」にて、ほんの末端の末端ですがこのテキサンの修復に関わらせていただきました。

このテキサンレストアプロジェクトが、僕が2年生時の学生チャレンジプロジェクトです。機械工学科の有志サークルが主催し、チャレンジプロジェクトに採択されたところに、僕が途中参加したのが2年生の頃でした。
「機体の破損状態を調べる」が目的であった2年生時のプロジェクトは成功に終わり、いよいよ翌年から本格的な修理プロジェクトを立ち上げ応募したいです!と先生に提案したところ、「チャレプロでは今まで前年度の後継プロジェクトが採用されたことが無いよ。学校クソだよね」といった愉快なお返事をいただけました。

この時点でガン萎えします。あまりにも定形すぎて陳腐で毛嫌いしていた高専はクソ」のフレーズをこの時初めて本気で言いました。コイツ斜に構えすぎでは?

あまりにもキレ散らかしたので、「後継プロジェクトのようで後継でないグレー企画で」「企画趣旨と企画内容に学校への皮肉をこめて」「もらった金で遊ぶための」プロジェクトを作りチャレプロに殴り込みました。そしたらなんか採択されました。

タイトルは「テキサンをVRで飛ばそう!」。
売り文句:いまはやりのぶいあーるをつかってがっこーのしんぼるのてきさんをみて、みんなにきょうみをもってもらおう!
本音:VRで遊びたい、学校の分かりやすく目立つところに飛行機置いといて放置している現状を学校内外にバラす(高専祭で展示義務があるので)

そうして勝ち取った予算でVRマシーンを買い、VRの甘言に誘われた後輩に提出用のブツを作らせ、自分はVRで遊んで、高専祭で「学校クソだよね~!」と言い触れる仕事をしました。
そんな身勝手をやっていたら、出資者である後援会と学校に成果報告をするチャレプロ最後の催しであまりにも微妙な成果を叩きつけてしまい主賓様方の「?????????」という感想を戴いて、関係者からは「これVRマシン買って遊んだだけでは?」と思われ、採択をめぐり争った「高専刀プロジェクト(刀の製法で刀風オブジェを作りたい)」は機械科の後援で実現し、子供受けもよく結果も成功に終わり学会デビューまでしたりして、そこそこ恥ずかしい思いをして終わりました。

ごめんよ、巻き込んだ後輩、蹴落とした高専刀プロジェクト。流石に少し反省した。

(一応、レストアプロジェクト自体は高専OB会が偶然同時期に企画していた創立50周年記念プロジェクトにて引き継がれ、前輪タイヤと風防をアメリカから取り寄せた本物と交換したりして、目標は若干達成されました。)

同人誌を作ってコミケに参加する(ほぼ売れ残った)

これは
hokuro510.hatenablog.com
の時に僕が登壇した「C96サークル参加レポート ~参加前夜まで本書いてて新刊三冊持って女装コスプレさせられてサークル参加した話~」でもお話したので、これ聞いたことある人はそれ思い出してください。

この年、初めてサークル参加したコミケで、40/60部売れ残しました。

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この後40部売れ残る

めっちゃショックですよ。だってコミケのために半年消えてますからね。アレめっちゃ大変ですよ。

失敗原因としては単純で、「誰も欲さないものをお出しした」からでした。

この話に関しては「同人誌出してみたいな~」とか思ってる人というか、とにかくなんでもいいけど「自分の作ったものを売りたいor他人に見て欲しい使ってほしい」と思う人には読んで欲しいのですが、人間欲しいものでも満足を得られそうにないと買わないということを身をもって学んだ失敗でした。

よくTwitterとかで見るじゃないですか。見なくても見るんですよ。「同人は自分の作りたいものを作れ!!」っていうツイート。あれ大嘘ですからね。偶然自分のお出しするものと購買者の需要が一致している人しか言えないですからね。コミケの底辺を知ると言えないですからねあんなの。

僕はその言葉を鵜呑みにしてめちゃくちゃ売れ残しました。そして思いました。
売れないコミケは一ミリも楽しくない。

なので正確には「自分の作りたいものと参加者の欲するものをすり合わせたものを作れ」です。作ってて楽しい範疇で、どうすれば手に取ってもらえるかを考えるモノづくりってそれはそれで楽しいし、そもそもサークル参加者と一般参加者双方あってのコミケであって、どちらか片方の独善では成り立たないイベントだと気づきました。

そういう意味ではめちゃくちゃいい経験でした。実際次に参加したコミケでは70部分を午前中で売り切りましたし。

要するに甘い見通しと情報の鵜呑みと、Twitterの見過ぎが原因でした。ちなみに在庫は今でも部屋の隅で瘴気を放って眠っているよ!

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アホほど売れ残った同人誌のために依頼した挿絵。テキサンちゃん

高専カンファレンスを主催する(成功したが炎上プロジェクトと化した)

kosenconf.jp
これ。129奈良カンファレンスです。

チャレプロの小恥、コミケの大損にめげない僕が続いて企画して、おそらく一番直接的に他人に迷惑をかけた企画です。
僕の肩書は副実行委員長でしたが、提案して声掛けをしては僕なので実質的に一番悪いのはコイツです。

きっかけは、前年に参加した121京都カンファレンスで(129奈良の)実行委員長とお話をしたことでした。
kosenconf.jp

この高専カンファレンス、開催される地域は結構固定で、やはりその地域に近い高専生が主催に関わっている事が多いです。京都は舞鶴と、記憶が正しければ明石奈良も関わってたと思います。

「そういえば奈良開催ってないですよね〜」的なお話を実行委員長としていて(実行委員長は奈良の院生の方でした)、じゃ声かけてくださればやりましょうみたいな話になって、お互い忘れかけた頃に突如として僕が声かけをして開催の運びとなりました。

そして実行委員長を実行委員長と祭り上げて、高専カンファレンス狂と当時は知られていた某高専の姉御にヘルプを頼んで、企画したはいいものの
まぁグダりにグダって。姉御に怒られるし実行委員は辞めた。

というか今思い出したんですけど、このブログ作った理由はこのカンファレンスで各所に迷惑をかけたことに対する謝罪掲載のためでした。

高専カンファレンスin奈良を提案した話 - 隙あらば自分語り
あったこれだ。もうこれ読んでください。恥ずかしいけど。

最終的に自高専後輩にも泣きついてもうなるようになれとヤケクソで開催したところなんか大成功して、「こんなに笑ったカンファは初めて」「新鮮なカンファだった」とお褒め(?)もいただきました。

今思えば、高専カンファのセオリーから外れすぎてる回だったから、コレで受けなかったら完全にカンファ界から干された気がします。無知って罪。

しかしいくら参加者様の反応が良くても、結果が良いだけで過程は駄目なので、既に本年度数多の失敗を重ねてる僕の心は完全に折れます。


嘘つきました。正確にはこの直後、弓道の弐段昇段試験を受けて普通に落ちたことで完全に折れました。


そんなこんなで失敗続きの3年生となりました。次回、悟りを開いた4年生編多分書きます。読まれてなくとも僕の5年間の備忘録なので、書きます。

頑張れシャミ子!もっとまちカドまぞくを見てもらうんだ!

叶えてよ全開だわ!!!!タイヤ背負ういっぱい!!!!!waringまだ危機~管理エンジョイ!!!!!!!!!!!

と!!!

り!!!

ど!!!

り!!!

咲いた色!!!!キャンバス駆け抜け!!!!!!!


【まちカドまぞく】オープニングテーマ「町かどタンジェント」&エンディングテーマ「よいまちカンターレ」試聴動画


ミリタリー/ロボットアニメオタクがきらら系百合に堕ちた話

「きらら系」というのをご存知でしょうか。
まんがタイムきららという漫画雑誌が世の中にはありまして、まあいわゆる広い意味での百合、女の子同士の友情以上恋愛以下で展開される日常モノ漫画において、姉妹誌共々君臨する神であります。
これらで連載される女の子日常モノ漫画が、いわゆる「きらら系」です。

いわゆる「ごちうさご注文はうさぎですか?)」だとか、「けいおん!」だとか、最近だと「ゆるキャン△」とか。だいたいあんな感じです。


このきらら系、なんというかすっごい人を選ぶんです。なんか。
たぶん展開に緩急が無いから(大抵の場合、永遠とゆるい展開が続く)とか、基本4コマギャグ漫画だからとか、世界人口における男女比が狂ってるとしか思えないほど男が出てこないとか、色々あるんでしょうけど、読まない人はマジで読まない。アニメも見ない。

かくいう自分もその一人でした。
高専なんて学校に入学して、その上はてなブログなんてものをやってる時点で分かる通り世間からは「や~いオタク^^」と指を刺される存在ではあります。
ですが僕の本職はミリタリーです。
もっと言うと、「ガンダムから入って庵野作品を経由しつつ途中マインクラフトにハマりミリタリーに醸成された」人間です。好きな作品は「トップをねらえ!」とか「ガンダム第08MS小隊」とか、最近のでも「ヘビーオブジェクト」、「アルドノア・ゼロ」、「フルメタルパニック」、「アルペジオ」。(ロボットアニメばっかですが純粋なミリタリーもののアニメとかって正直全然ない)
百合が入り込む余地なんてほとんどありません。そう、百合に男が挟まるぐらいありません。


ありました。



『ガールズ&パンツァー』TV&OVA 5.1ch Blu-ray Disc BOX PV

踏~~み出した空に!!!!!
走って~~~~く光!!!!!
一番!!!!!
先へ!!!!!!!!
目覚めるスピードで!!!!!!!!!!!!!!!!


はい。例のアイツことガールズ&パンツァーです。
最初はめちゃくちゃ毛嫌いしてました。「ミリタリーモノのアニメにも一般受けする女の子アニメにもなれなかったなにかがよ?けっ」ってな具合で。

違いました。

そのどちらも内包する新世界でした。
アニメ最終話でぽろぽろ泣いて、劇場版で映画館でボッロボロ泣いて、最終章第1話で映画館でオープニングが涙で見れませんでした。というか今でも泣ける。

とにかく本作は(一部の界隈では)大成功を記録(なんか370日連続上映とかやってたりした)し、以降はミリタリー×女の子ものがなんか知らんけど一気に増えました。

ハイスクール・フリート」(展開で賛否両論あるけど)とか、「コトブキ飛行隊」とか。
あとガルパンより古いけど「ソラノヲト」っていう、ミリタリー×けいおん×ポストアポカリプスとかいう隠れ名作も発掘しました。

そんなこんなあって、徐々に女の子だけしか出てこないような作品も受け入れるようになり、いわゆる普通~~のアニメ(SAO、リゼロ、Fateとか)に触れて価値観が変わってしばらくたってぶち込まれたものが、まちカドまぞくです。

気をつけろ。奴ら(きらら系)は心の隙間に入り込んでくるぞ。

時は西暦2020年4月!!!
受験を2ヶ月後に控え、僕は!!!

病んでいた!!!

...いや、連日コロナが迫りくるニュースが流れ、既に始まっていた自粛ムードが生む新鮮な閉塞感。両親共働きで日中はほぼ一人家で缶詰して勉強だけの日々。いやあ病むっしょ。
そんな中で癒しとなるのは食事時のアニメ。しかし流行の王道モノ以外は偏食もいいところの僕が興味を持つアニメはそんなになく、Amazonでおんなじモノを永遠ループしていたある日。ふと思い出します。

まちカドまぞくってのが流行ってたな。

...2019年夏アニメのまちカドまぞくが、何故2020年冬の段階で「流行ってたな」と感じているか、というのには理由がありまして、単純に流行に鈍感なわけではありません。

nlab.itmedia.co.jp

つまるところ、劇中で一言も言ってないセリフが何故かネット流行語にノミネートされて、年末に話題になってました。
訳わかりませんよね。僕も訳わかんないです。作者も担当編集も訳わかんないらしいです。

そういうことで、見始めましたまちカドまぞく。


はい、オタクのできあがり。

まぞく、ボロボロの僕の心に、じんわりと、本当にじんっわりと染み込みました。
原作者の伊藤いづも先生とアニメに本当に感謝。

ここからはまぞくをオススメするターンです。

まちカドまぞくがどういう作品なのか、簡単に説明させていただくと

秀逸なギャグ!
超軽快なテンポ!
濃いキャラ!
濃い人間模様!
可愛いオープニング!
めちゃくちゃ可愛いエンディング!

です!

この「秀逸なギャグ」と「超軽快なテンポ」というもの、実はきらら系では結構特殊な部類で。というかまちカドまぞく自体が、僕の知ってるきらら系の中では特殊な部類の作品です。
きらら系というのはギャグ4コマを源流にしているだけあって、ギャグはそこそこ強い漫画は多いのですが(まぞくと同じ掲載誌だとキルミーベイベーとか)、まぞくのギャグは「フフッw」てなるものが多いです。
意図的に1コマあたりの情報量が多くなるよう設計されているからか、1コマ内で完結するような笑いが多いというか、、、語彙力ないので黙ります。
「超軽快なテンポ」に関しても、これまた異質っちゃ異質なんですが、やはり4コマが源流だけあってもとよりテンポの早い作品群の中で、際立って気持ちの良いテンポで進行するってぐらいです。というかキルミーベイベーみたいなテンポで進む。

次にまちカドまぞくのどの辺が特殊なのかってお話ですが、ここからはネタバレを惜しみませんのでサブカルチャーをつまみ食いあるいは暴飲暴食する人だけお読みください。

まず本編に潜む闇が深い

僕の知る限り、レギュラーで登場するキャラクター全てに暗い過去があります。
特に主人公2人組、シャミ子と桃は結構えげつないです。
丁度昨日、誌面最新話で桃の過去の8割ほどが判明するのですが、突然まどマギ虚淵もビックリの鬱展開とガチホラーが展開され、僕は情緒が破壊されました。
しかもこの桃過去編、いわゆるラスボスの初登場回なので、今後このノリでラスボスと対峙しなければいけないのが確定しているあたりが鬱です。
ラスボスはラスボスで、今までシャミ子ら周辺に起こっているほとんどすべての問題の間接的な原因となっているしで。もう。いつか考察書きます。望まれてなくても書きます。

伏線回収がすごい

わかりますか??第一話のよく分からないノリのまま登場したよくわからない何かが、6年後の最新話にて伏線として回収されるんですよ???
変な声出ましたよ????
...ってな感じで、本当にいたるところに伏線が張られています。

というのも、コマの細部から綿密に考えられた計画によって伏線が張られてるというわけではなく、タネはあるらしいです。
web.archive.org
より

──「天沼矛」以外にも、『まちカドまぞく』では序盤のさり気ない描写が終盤で重要なファクターになることが多々ありますが、意図的に伏線を張っているわけではないのでしょうか。

伊藤:伏線というよりは、キャラクターが上手く使ってくれそうな要素を何個か置いておいて、その中からキャラクターたちにどれを使うのか決めてもらうイメージですね。だから、使われずに放置されている小ネタも多いはずです。

──伏線ではなく、素材ということですか。

伊藤:そうですね。さきほど話したように、キャラクターたちには自由に動いてもらおうと決めているので、作者の私ができるのは作中の世界に石ころを置くことだけなんです。それを投げるのか、壊すのか、無視するかは、すべてシャミ子たち次第。

基本的にいつも、単行本1冊の中できれいに区切りをつけたいと思ってるんですけど、その巻の中盤までは先の展開をほとんど考えずに描くことにしています。すると、この子たちが何をしたいのかが自然と分かってくるから、それにあわせて着地点を決めていく。

つまるところ、とりあえず情報はいっぱい散りばめといて、あとはキャラが勝手に動いてくれたらなんかそれっぽいオチになるという、伏線生産システムなんですねー!


人外なんじゃねーのこの作者。


Twitterみてるこっちが心配になるぐらいしょっちゅう体調崩すのも、人外すぎる才能と引き換えにしたからでしょうか。本当にお大事になって書き上げてください。

これだけ深くいて、しっかり「きらら系」

そもそもな話として、これだけ重い漫画がきらら系で連載していることがおかしいんですよ。

だってそうでしょう。みんな女の子たちが緩い日常できゃっきゃしてる漫画を求めて雑誌開いて虚淵が「やぁ」してきたら嫌でしょう。
ラーメン屋で素麺を出されたぐらい微妙な気持ちになりますよ???

でもまぞくはちゃんときらら系なんです.....!
どれだけ重いものをキャラクターが抱えていようが、それでも彼女たちは女子高生であって、まちカドで出会った大切な仲間であって、それでも過ぎてゆく日常を共に過ごしているんです...

これがきらら系でなくてなんというか

どれだけ辛いことが起きようとも、楽しいことが起きようとも、なにがあっても、あくまでも「不思議なまちの、まちカドで起きた不思議なお話」でしまいこめる、不思議な作品です。

総評して

鬼滅に飽きたら見ろ。

おのれ鬼滅の刃!これで勝ったと思うなよ!

ブログ名を変えました。

変えました。

よく分からん何か

隙あらば自分語り

です。よしなに。

こんなん書くより先に
hokuro510.hatenablog.com
の続きかけって思いますよね。僕も思います。

ただなんでか知りませんが、一か月近く更新サボっていても結構な数のアクセスをしてくださってまして(更新しなければいけない脅迫観念から、むしろ自分は遠ざけているので自分のアクセスではない)、こんな記事でも更新は高頻度でしようかなって思った次第です。
よしなに。お願いします。

映画クレヨンしんちゃん(2020)の自衛隊考察

こっちが本題だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


本ブログと言うか、日常でもほとんど言いませんが、いわゆるオタク的活動における僕の本職は「ミリタリー」です。

感染症のせいでご無沙汰になってしまいましたが、コミケでミリタリー系の本とか売ったりもしています。

そんな性格柄、アニメに出てくる兵器とか軍隊とか自衛隊とか、見つけちゃったら考察せずにはいられない!ので

つい5分前にアップした記事
hokuro510.hatenablog.com

の続編というより、本来語りたかったことだけまた勝手に語ります。そのためのブログ!

映画クレヨンしんちゃん自衛隊

まず、クレヨンしんちゃんという国民的アニメシリーズに自衛隊が登場したのは、今回が初めてではありません。

ミリタリー界隈には有名な、自衛隊の登場するクレヨンしんちゃん映画はこちら。

クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦

有名とか言いましたが見たことが無いので、ストーリーは省くとして、本作がミリオタに有名な理由として、ガッツリ政府とか自衛隊とかが出てくるから、そして
特撮の金字塔、ゴジラシリーズにおける代表的な楽曲「怪獣大戦争マーチ」と「ゴジラのテーマ」が使われたからです。


怪獣大戦争マーチはシン・ゴジラヤシオリ作戦開始時に流れるあの音楽。米軍のMQ-9が大量に溶けるシーンは鳥肌。
ゴジラのテーマは誰もが知ってるアレ。デデドンデデドンデデデデデデデデドン。

どちらも伊福部昭氏作曲の名曲。制作陣が本物の音源を使わせてくれと頼んだら「お好きにどうぞ」と言われたらしい。

本作ととシン・ゴジラの偶然なつながりとして、敵の巨大ロボットの進路予想。

シン・ゴジラゴジラがとりうる進路予想の図が、台風の進路予報みたいな図で示されるシーンがあるのですが、なんと本作でも敵ロボットの進路予報で台風情報っぽい図が使われています。


ゴジラの話しはもういいから。

温泉わくわく大作戦における自衛隊は、シン・ゴジラのタバ作戦とタメが張れるぐらい””ガチ””です。
Wikipedia曰く

90式戦車
ゴルフ場でロボットを迎え撃つ。YUZAMEの巨大ロボットから流れる「ゴジラマーチ」を聞いて後退したうえ、1両がYUZAMEの巨大ロボットによって破壊される。
74式戦車
ゴルフ場でロボットを迎え撃つ。YUZAMEの巨大ロボットから流れる「ゴジラマーチ」を聞いて後退する。
82式指揮通信車
90式・74式戦車隊の指揮を執る。また、実車には無いスピーカーで「怪獣大戦争マーチ」を流す。
MLRS
ニュース映像の背景画面でロボットを攻撃する。
75式自走155mmりゅう弾砲
春日部市郊外で防衛線を張り、ロボットを砲撃する。
89式装甲戦闘車
春日部駅前で警戒にあたる。
73式大型トラック
避難する春日部市民の輸送に活躍する。乗っている避難民の中には臼井儀人の姿もある。
AH-1S対戦車ヘリコプター
BGM-71 TOW対戦車ミサイルでロボットを攻撃するが、傷1つ付けられなかった。
UH-1J多用途ヘリコプター
寄居町付近でロボットの侵攻情況を早期から観測する。
CH-47J大型輸送ヘリコプター
春日部市上空を飛行する。
OH-6D観測ヘリコプター
春日部市上空で住民の避難状況を観測する。
F-15J戦闘機
ロボット迎撃のためにゴルフ場へ向かう戦車隊の上空を先行していく。

草。
主な配備先が北海道である90式戦車がカスカベにいたり、対地攻撃能力を持たないF-15Jがロボットに攻撃していたりと、ビジュアル面で仕方ないところもありますが、展開している戦力がおよそ17年後のタバ作戦と似通っているのが面白いですね。
陸海空自衛隊による統合運用が可能となったのは、2006年の自衛隊法改正によるところが大きく、映画公開の1999年当時に陸空でこれを実現していることは、先見の明と言えるでしょう。

「映画クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」における自衛隊

2020年(執筆時今年)の映画であるラクガキングダムとほぼ4人の勇者については、先述の記事でオタク発揮してますのでそちらで。

本作における自衛隊の見せ場は、ラクガキングダムの侵攻によって異界と化したカスカベを隔離し、調査を行おうとしている感じで登場します。

確認しただけで以下

このうち、高機動車には2後支(第2後方支援連隊)の表示アリ。
2後支、旭川駐屯地の舞台なのでがっつり北海道なのですが...。災害派遣でも要請されたのでしょうか。

74式戦車以外は、極めて災害派遣ちっくな、日常でよく見かける自衛隊車両と言う感じの面々です。

隊員さんの個人装備ですが、駅でパトロールに従事していた隊員はOD一色の防弾チョッキ3型とOD色の作業服、テッパチ。迷彩がないのは大人の事情ということにしておいて、小銃の携行はないので、敵勢力の侵攻とは考えてはいなさそうです。

そうなってくると、74式戦車が派遣された理由が分かってきます。

過去、74式戦車は2度災害派遣されています。
一度目は1991年、雲仙普賢岳の平成大噴火。
二度目は2011年、東日本大震災福島第一原発

74式戦車は戦車というだけあって、その装甲は折り紙付き。また核戦争の危険が隣り合わせであった冷戦時代の戦車なので、化学兵器に対する防護もしっかり施されており、噴火によって発生する火山ガスや、放射線から乗員を防護できます。
特に雲仙普賢岳においては、暗視投光器を標準装備し、ドーザーをオプションとして持つことからまさに最適な選択と言えるでしょう。しかし、実際に使用されたのは87式偵察戦闘車でした。なんでかは詳しくは知りません。

ラクガキングダム劇中にて、外からみたカスカベ(ラクガキングダム)は、大きな霧状のドームに囲まれており、外部からの観測は難しそうでした。パッと見火山噴火による噴煙に見えなくもありません。

実際、勇者しんのすけ一行がカスカベに接近する際に隠れ蓑に使った車両は74式戦車でしたので、異界にのみ込まれたカスカベに突入する先鋒として災害派遣されたと考えられるでしょう。

また、劇中で勇者しんのすけ一行は富士樹海からカスカベへ帰還する際、おそらく富士五湖であろう場所の街に出てユウマと合流します。ここから電車移動のことをすると、Google Mapsでは朝霞台駅を通過します。
朝霞には朝霞駐屯地があり、陸上総隊司令部、東部方面総監部とかいう、陸上自衛隊の心臓部があるので、必然的にこの辺で足止めを食らっているのでしょう。ラクガキングダム侵攻から2~3日で展開が完了し、調査を開始可能かと思います。
74式戦車も、駒門駐屯地の東部方面隊第1師団第1戦車大隊第2戦車中隊のものとみて間違いないかと思います。

謎 ナナコお姉さんと自衛隊

これ本当に謎なんですよ。マジで誰か見て一緒に考えません?

カスカベ駅ロータリーに一台の高機動車が入ってきます。
明らかにしんのすけも目で追ってます。

一瞬止まった高機動車が、特に何もせず走り去ったその場に、ナナコお姉さんが突然現れる。

え?ナナコお姉さん、自衛隊関係者???????

ラクガキングダム襲撃当日の朝は普通に街にいたのに、いつの間にかキノコ狩りに出かけて、偶然騒動集結直後に帰ってこれる、なんてことあります??

カスカベの外の世界で、そう簡単に規制が解除されるのか????

いやもうまじで謎なので、だれか、みて